翻訳と私その③ -本を1冊訳してみよう
英語のニュースを2,3翻訳しましたが、実際あまりおもしろくない。
そこで海外文学を読んでいるうちに、ふと「原書と日本語版を照らし合わせながら翻訳していけば、答え合わせもできるし良いのでは?」と思いつきました。
課題本に選んだのは、ロアルド・ダール「チョコレート工場の秘密」。
チャーリーとチョコレート工場 [DVD] [DVD] (2010) ジョニー・デップ; フレディー・ハイモア; デヴィッド・ケリー; ヘレナ・ボナム=カーター
- 発売日: 2012/03/10
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ジョニー・デップ主演のこちらの映画で馴染み深い方のほうが多いかもしれませんね。
小さなころからロアルド・ダールの本が好きで、映画は見ましたが未読だった「チョコレート工場の秘密」を選びました。
この「チョコレート工場の秘密」の原書を読みつつ、
チョコレート工場の秘密 - Charlie and the ChocolateFactory【講談社英語文庫】
- 作者: ロアルドダール,クウェンティンブレイク
- 出版社/メーカー: 講談社インターナショナル
- 発売日: 2005/06/08
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自分流に翻訳したものをWordに打ち込んでいき、1章翻訳し終わったところでこちらの日本語版を読み、
チョコレート工場の秘密 (ロアルド・ダールコレクション 2)
- 作者: ロアルド・ダール,クェンティン・ブレイク,Roald Dahl,Quentin Blake,柳瀬尚紀
- 出版社/メーカー: 評論社
- 発売日: 2005/04/30
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誤訳してしまった部分、うまく訳せた部分をノートに書き写していきました。
この翻訳は2週間程度の翻訳をはさみつつ、2018年10月~12月までおよそ2ヶ月間でやり通しました。
翻訳というよりも直訳が多く、ウンパルンパの歌の部分は飛ばしましたし、誤訳もたくさんありました。でも1冊すべてを訳しきれたという達成感は大きいもので、自信にもつながりました。
私なりの翻訳方法 -紙の辞書の活用
紙の辞書は分厚く重いので、最初はもてあましていました。
しかし「どうせ貰い物だし、きれいなまま取っておいてもこの先誰も使わないし、ボロボロになるまで使ってみるのもおもしろいかも」と考え方を変えたのです。
まずはニュースなり、小説なり、論文なり、何か「英語で書かれていて日本語訳のあるもの」を用意します。
①単語を調べる
調べた単語には赤線を引きます。このときなるべく覚えるように努力しますが、もし覚えきれずに二度目に調べた場合、次は波線を。三度目は丸で囲い、四度目には蛍光ペンで印をつけます。
わからない単語をすべて調べ、印とふせんを付け終わったら原文を訳していきます。
全部訳し終えたら次は日本語訳を見ながら答え合わせ。そのときにも辞書を使います。
②意味の部分に印をつける
英単語には複数の意味がありますので、日本語訳に出てきた意味と同じものに蛍光ペンで印を付けます。
青や緑のペンで線を引くだけでもいいのですが、私はぱっと見たときすぐにわかるように蛍光ペンを使っています。
これで単語を覚えられるのか?
正直、効果のほどはまだわかりません。この方法を試し始めてからまだ1ヶ月も経っていないからです。
ただ電子辞書を使っていたときよりは、頭の中に単語が浸透していくのを感じます。
翻訳と私その② -英語のニュースを訳してみよう
まずは無料で翻訳の勉強をしたい、と思ったので、いろいろと検索してみました。
私は飽き性でめんどうくさがりなので、
①面倒でない
②なるべく1日の短い時間でぱぱっとできる
③英語と日本語の対訳が載っている
これらの三つを重視して検討していきました。
まず見つけたのは、TED。
さまざまな人が英語でスピーチをしていて、生の英語が学べそうです。
英語・日本語の字幕も付いています。しかし、テキストとして書き起こされているわけではありません。
字幕として表示されている英語だけだと勉強がしづらいと感じたので、TEDでの勉強は後回しにすることにしました。
英語のニュースを翻訳してみる
www.eigonews.net
こちらのサイトを見つけたので、英語のニュースを翻訳してみることにしました。
数行なので1日少しの時間で勉強できますし、重要語句などの解説もあるので初心者にとってはとてもありがたいサイトです。
翻訳と私その0 -ハリー・ポッターと賢者の石
遡れば、一番最初に英語の小説を開いたのは高校生のころ。
当時流行していた「ハリー・ポッターと賢者の石」の原書版を家族が買ってきてくれました。
Harry Potter and the Sorcerer's Stone
- 作者: J. K. Rowling,Mary GrandPre
- 出版社/メーカー: Scholastic Paperbacks
- 発売日: 1999/09/01
- メディア: ペーパーバック
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邦訳のほうは何冊か読んでいました。
それに英語の勉強にもなるかもしれないなと思い、軽い気持ちで訳してみることに。
見事に挫折しました。
最初の数ページは訳したのですが、そもそもハリー・ポッターシリーズはホグワーツに行ってからがおもしろいのであって、ダーズリー家とのやり取りはそこまで楽しくないですよね…。
なぜ挫折したのだろう?
今から思い返してみると、挫折の最大のポイントはこれでした。
手書きでやろうとしたこと。
学校での勉強と同じように、ノートに原文を書き写し、わからない単語を調べて書き、さらにその下に日本語訳を書くという方法を取ろうとしたのです。
この方法は時間もかかりますし、写し間違いの恐れもあります。
また学校の勉強とは違い、100ページ以上もある本を書き写し、いちいち日本語訳を考えていくのは大変な労力がかかります。
分厚い本を傍らにちまちまと訳していくのは精神的にも疲労がたまりました。
あのとき、ノートではなくパソコンに訳していく方法を取っていたら、もう少し先まで訳すことができたのかも…?とは、少し思います。
私なりの翻訳方法 -電子辞書から紙の辞書へ
まずは電子辞書から
英語を勉強するにあたり、必要なものは辞書です。
手元に紙の辞書がなかったので、まずは電子辞書を使ってみることにしました。
電子辞書で単語を調べ、載っていないものはWeb検索をするという方法を採用。
単語はあまり覚えられなかったかもしれませんが、「意味を知る」という役割は果たしていたように思えます。
紙の辞書をゲット
持て余している紙の英和辞典を親戚からもらったので、2019年の年明けから使う辞書を紙に変えました。
面倒でも紙の辞書を使ってみようと思ったのには、小池浩さんのこちらのブログを読んだことも関係しています。
blog.livedoor.jp小池浩さんは旺文社『英文法 必修問題精講』の著者。
ヤフー知恵袋に丁寧な回答を寄せているのを目にし、ブログを少し拝読しました。
それからさらにいろいろ調べ、今は紙の辞書を活用しています。
とはいえ最大限に活用できているとはいえないかもしれませんが……どのように使っているのかはまた別の記事で。
翻訳と私その① -通訳翻訳ジャーナルへの応募
定期購読している「公募ガイド」という雑誌があります。
そこで見つけた公募が、通訳翻訳ジャーナル誌上コンテストというもの。
そのとき行われていたのは、洋画に字幕をつけるコンテスト。
雑誌に映画のせりふが英語で載っているのでそれを翻訳し、送るというものでした。
そこには字幕に関するルールや書き方が丁寧に説明されていたので、頭を悩ませながら字幕を考え、応募しました。
もちろん箸にも棒にも引っかからなかったのですが、ここで初めて「字幕っておもしろい、奥が深い!」と思った次第です。
自己紹介と、翻訳に興味を持ったきっかけ
自己紹介
何の取り柄もない30代の主婦です。
学生時代は英語が好きだったけれど、英語関連の資格もない全くの素人。
2018年の秋ごろから少しずつ英語の勉強をしています。
翻訳に興味を持ったきっかけ
英語との接点は、洋画は字幕で見る派というだけ。
読書は好きで年間100冊程度読みますが、昔は海外文学も苦手でした。
その苦手を少しずつ克服し、「海外文学大好き!」と言えるようになったのが2017年ごろ。
ふと「翻訳ってどうやるんだろう?」と思い、まずはネット上の英語ニュースを訳してみるところから始めました。
その難しさ、奥深さ、おもしろさに夢中になり、今に至ります。